
屋根材の種類と特徴
瓦葺
粘土を成型して焼いた屋根材で、和瓦と洋瓦に分かれます。
いぶし瓦 | 黒灰色の伝統的な和瓦です。 |
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陶器瓦 | 和瓦も洋瓦もあり、様々な色がそろっています。 |
塩焼き瓦 | 焼きあがる直前に塩を入れて焼いた瓦で、赤褐色をしています。 |
瓦は他の屋根材よりも価格は高いのですが、それだけ高級感があります。
瓦葺きは耐火、防水、断熱、遮音性に優れています。
金属板葺き
鋼板、銅板、アルミニウム板、ステンレス板などの種類があります。
葺き方は、長方形の平板を横長に葺く(一文字葺き)と棟から軒先にかけて棒を並べたように葺く(瓦棒葺き)が代表的です。
金属板葺きの屋根は、瓦葺きに比較すると非常に軽く、ゆるやかな勾配の屋根にも問題ありません。
曲げたり切ったりといった加工が容易なため、曲面や複雑形状の屋根にも対応できます。
一般的な住宅には、表面に塗料などを焼き付けて錆を防いだカラー鉄板がよく使われています。
スレート葺き
玄昌石を材料にした、薄い板状の屋根材です。
一般的に普及されているものは、セメントと繊維を原料としてつくられており、軽量で施工も容易で色数も豊富なので、現在最も多く使われている屋根材です。
平板状の他に、洋瓦の形をしたものもあります。どちらも軽量で鮮やかな色から、落ち着いた色まで豊富な色がそろっているため、和風・洋風デザインの家屋にも合う屋根材です。
比較的吸水性が高いので勾配のゆるい屋根には適していません。
屋根リフォームの方法
塗り替え
内容 | 屋根材の表面の汚れやサビを落としたり、穴などを埋めて塗装します。 |
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メリット | 工事期間が短く、工事費用が安く済みます。 5~10年毎に塗り替えが目安です。 |
部分補修
内容 | 瓦のずれを直したり、割れた瓦を新しいものに差し替えたり、漆喰を直す等があります。 |
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メリット | 工事期間が短く、補修部分の費用のみで済みます。 |
重ね葺き
内容 | 現在の屋根材をそのまま残し、その上から新たに屋根材を葺きます。 |
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メリット | 葺き替えに比べ、施工期間を短縮できます。 |
葺き替え
内容 | 現在の屋根材をそのまま剥がして廃棄し、新しい屋根材を葺きます。 屋根材の下の防水シートの交換や、腐った桟木や野地板を交換します。 |
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メリット | 屋根下地材の補修も出来て、建物自体の耐久性も上がります。 屋根補修の心配も要らず、屋根に付加機能(喚気など)が付けられます。 |
屋根リフォーム施工例

